今日から11月です。
3連休の方も多いのではないでしょうか。
次は、昨日訪問したお客様企業でお聞きした話です。
取引銀行の銀行員が来社されて、経理事務員が不安になるような次のような話しをしていかれたとのこと。
「今期の決算がまもなく来るようですが、もし、今期が赤字決算なら現在貸し付けている融資額を返してもらうことになりますので、黒字にしてください。節税などをして赤字にならないように・・・」と。
何を考えて、その銀行の担当者は話されたのか、その真意を確認したいほどであります。
当然、赤字決算は避けなければなりません。
しかし、企業が永続発展するためには、将来の事業展開のために先行投資を事前に行うのは当然の話。
そのために、例えば今期はやむなく前向きな将来を見据えた事業展開を行ったため赤字になることもあり得るはず。
万が一赤字決算だった場合には、その赤字にいたった“原因が問題”なのであります。
昨日のこのコーナーで書かせていただいたとおり、利益も大事ですが、それ以上にキャッシュフローがもっと大事な事柄であります。
幸い、こちらの企業は、今期も黒字決算の見込みでキャッシュフローについても、全く問題が企業であります。
一方的に、赤字はゆるされず、何が何でも1円でもいいから黒字決算を要求する言い方はいかがなものなのでしょうか。
要は、中長期的な経営計画(利益計画)の策定とキャッシュフロー経営を行うことが、企業の規模の大小に関係なく重要で、やらなければならないことであります。
その会話の前後を確認しないと一概に判断できない訳でありますが、もし、その銀行員自身の立場として、上司や本部の“通りのいいように”黒字であれば問題ないという立場からの発言であれば問題であります。
来週にでも、その担当者または支店長にその真意をぜひ確認しようと思ったところであります。
その金融機関のあり方事態が問われる事柄でもありますので・・・。
そういえば、9月下旬に当事務所の複数のお客様企業に、いくつかの金融機関の営業マンが、9月30日に1日でいいから借り入れして欲しいと“嘆願”に来られたとか。
頼まれて断るのも申し訳ないので引き受けたお客様企業が何社かあったようであります。
金融機関の9月30日の中間決算日に融資残高を増やしたいがための苦し紛れの行動のようです。
翌10月1日に返済という形をとっているわけですが、コンプライアンスが問われるところであります。
仮に9月30日が決算の企業がこの融資を引き受けた場合には、それがたとえ末日の1日であっても、貸借対照表はその借入金相当額の負債が増加し、同額の預金としての資産が増えることになります。
その結果、自己資本比率が低下し(自己資本の額は変わらないにもかかわらず)企業格付けに悪影響をもたらすことになります。
そのような行動をとられる金融機関と取引するのは将来的に避けるようにしていきたいものですね(というよりも金融マン個々人のあり方なのかもしれませんが)。
自社の発展を支援するどころか、その健全発展を逆行させることにもなりかねませんので。
何事も見極めることは大事であります。
ちなみに、このような言動をされる金融マンは例外中の例外とは思うのですが・・・
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