昨日来社いただいたお客様企業の社長様から、おとといのテレビ見ましたか・・・という話が。

5日(月) 午後10時から放送されたNHKテレビ“逆転人生”です。

神奈川県の鶴巻温泉・老舗旅館陣屋の再建の話です。

たまたま、私自身も見ていて、その再建の過程を興味深く感銘しながら見入っていた番組でした。

逆転人生「コロナ新時代の先駆け旅館 逆転のヒントは“働き方改革”!?」

倒産寸前に追い込まれた老舗旅館で、3代目が急逝で急遽4代目に就任された女将が経営を引き継いだときには、10億円の借金を抱えて経営不振のため倒産の危機に直面していたとのこと。

番組のゲストで出演していた星野リゾートの星野社長にも再建してくれないかというオファーがあったそうで、建物が老朽化していただけでなく10億円の債務を抱えていた状況では無理とお断りした経緯があったとのこと。

番組は、その星野社長がお断りした旅館を新米女将が再建したストーリーでした。

再建はとにかく試練の連続だったとのこと。

旅館の経営情報がまったく一元化されていなく、顧客情報は入院中の前女将(母)の頭の中だけ。

営業情報は営業担当の手帳の中だけにあったとのこと。

予約台帳はネットと紙の2つあって、かつパソコンを使える担当者は1人だけ。

原価も人件費も月次管理だったので、月末に締めてみたら赤字だったというようなことも起きていたそうです。

経営改善ポイントは次の4つだったようです。

第1 「情報の見える化」。
  
  個人所有になっている情報を全体共有に変えること。

第2  PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)の高速化。
  
  原価や人件費・予実管理などは月次管理から日次管理にしていくこと。

第3 「情報は持つだけではなく活用させる」。
  
  顧客の過去の詳細な利用履歴を活用し、おもてなしの向上や次回の営業機会につなげる。

第4 日々の仕事を効率化し、お客様との接点を増やす。

20しかない客室に対してなんと120以上の従業員だったとのこと。

その理由は、老舗旅館ながらの分業制。

料理の炭をおこすだけの人。
料理を、客室の前まで運ぶだけの人。
部屋の前で料理を受け取り、お客様に出すだけの人。
旅館の入り口で太鼓をたたくだけの人。

と言った具合。

さらに従業員の派閥争い。

本館と別館があり、片方が暇で片方が忙しくても一切手伝うことはなし。

そんな中、女将は、旅館の厳しい現状を、社員全員に包み隠さず打ち明けたそうです。

厨房を改築して1つにまとめ、手が空いたら他の仕事も、どんどん手伝えるようにしていくというふうに。

最大の改革は、働き方改革。

週休3日制の導入です。

もちろん最初は、従業員も銀行も大反対だったとか。

しかし、実行したところ、逆に利益は増えたのだそうです。

温泉旅館の場合、宿泊客は、週末に集中するので、お客様の少ない月曜から水曜の宿泊客を受け付けない体制に。

そのため経費の大幅な削減に成功。

休日をしっかり設けることで、従業員の集中力が増し、サービスの向上につながったのです。

客数が減っていったので料金をどんどん下げていったそうですが、逆に原価を意識しつつも料理等を最高のものにして客単価を上げる努力もされたようです。

そんな番組内での話で、昨日来社いただいた社長様と会話が進みました。

覚悟ができれば、改革はやり遂げられるもの感じた次第。

ぜひ、老舗旅館陣屋に行ってみたくなりました。

この番組を見逃された方は、是非下記で。

配信期限 は10月12日までだそうです。

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2020100509645

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