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ところで、時代劇でお殿様が家臣に対して「たわけ!」とか「たわけ者!」とか叫ぶシーンを見たことがあると思いますが、その「たわけ」という言葉についてです。

石渡英敬さん著書の“事業承継相続の教科書”に、掲載されていましたので紹介いたします。

諸説あるようですが、鎌倉時代から使われるようになった「田分け」が語源という説もあるようです。

田畑を所有する武士に子どもが3人いたとすると、良い田畑であればあるほど子どもたちは欲しくなるもの。親は均等に譲ってやりたいと考えてしまうものですよね。

3人の子どもにそれぞれ子どもが3人ずついれば、田畑は孫の代で9分の1ずつになります。

始めは、耕作率のよい田畑だったのが、2代3代と分けられていくうちに、どんどん小さく、効率の悪い田畑になっていきます。

そうなると、「こんな小さな田んぼはいらない。俺には金で分けてくれ」という子どもが現れることは、想像に難しくないところです。

そこに関係のない第三者(親戚など)が入ってくれば、もっと耕作はしづらくなるというものです。

奪い合いの結果、ついには田畑を手放さざるを得なくなり、家をつぶしてしまうこともあったとのこと。

そんな者のことを「たわけ者」と呼ぶようになったというのです。

その後、室町時代、戦国時代を経て江戸時代になるころ、日本社会に「分けない相続」が定着し、長男が家の財産のすべてを引き継ぎ、他のきょうだいは家を出るか、家に残って兄を助けるかのいずれかを選択。

このような社会になったおかげで、日本には200年、300年と続く企業が多く生まれるようになったそうです。

ところが戦後、民法が改正され、日本社会はまた「分ける相続」に逆戻りし、家の財産をきょうだい等で分けることが散見するようになってきました。

同族会社の事業承継における株の引き継ぎは、後継者選びと同じくらい重要なもの。

後継者に多くの株式を集中させ、後継者の株式保有比率を高めれば、事業承継後の安定的な経営に役立ちます。

税負担軽減だけの理由で株式を分散し、後継者の経営に支障がおきることがないようにしたいものですね。

事業承継を着実に進めていくためには、事業承継に係る自社の課題を把握した後、できる限り速やかに「事業承継計画」の策定に着手することが重要です。

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