「私のタクシーに乗ると太りますよ」というフレーズで京都観光客に人気のタクシー運転手がいらっしゃるとのこと。
京都新聞の記事がネットで紹介されていました。
その運転手の方は、元はフランス料理のシェフ。
大学受験を試みるも失敗し、入学した通信制大学も中退。小学校の卒業アルバムに書いた「コックになる」との夢を見返し、20歳で調理師学校へ行かれたのだとか。
在学中、フランスに半年間留学し、調理師学校を卒業後、さらに留学資金を貯めようと、23歳でタクシー運転手になったのだそうです。
以下記事からです。
・・・運転が好きで、手軽に稼げるという軽い気持ちから始めたが、「作るより食べるほうが好き」「客との会話が楽しい」というのが性に合い、気付けば「天職」に。
観光タクシーとして飲食店に案内するのは業務だが、「グルメ」を自称する運転手は皆無と気付き、2010年、グルメタクシーを名乗った。
元シェフとしての人脈や、舌の肥えた常連客の口コミを頼りに飲食店情報を集め、自分の目と舌で確かめる。
その上で、乗車してくれた客一人ごとの「カルテ」を作って、訪ねた店や好みを明記し、次のサービスに生かす。
「客の好みに合わせるコンシェルジュ業」と自負し、えりすぐりの800軒を記載した「黒革の美食手帳」を常に持ち歩いてオーダーに備える。
乗客には常連も多い。佐賀市の主婦森田久美子さん(56)もその一人。年1、2回は訪れ、必ず岩間さんを予約する。「ガイド本やネットで調べてくるが、予想外の店に連れて行ってくれる。
いつも新発見がある」。昨年暮れに利用した際は、中京区の洋菓子店でクロワッサンをたくさん買い込んだ。
観光範囲は、今は京都市内中心だが、今後は府内全域に広げたいと思っている。
家業が和装小物製造業という縁もあり、伝統工芸の工房への案内も加え、「京都のまちの活性化を支える懸け橋になりたい」と願う・・・
グルメはあくまでも手段なのだとか。
最終的に目指すのは、観光客が満足し、京都を好きになってくれることだそうです。
「お客の喜ぶ顔が一番の喜び」と、日々、新しい店を開拓し続けている毎日とのこと。
ぜひ、一度乗車してみたいものですね。
私自身も小学校の卒業文集にコックになりたいと感たことを思い出しました。
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