金融機関は「晴れた日に傘を貸し、雨の日には傘を取り上げる」といったようにたとえられたりします。
全ての金融機関がそうではないでしょうが、融資をしたお金は回収できなければ当然意味がないわけでありますのでこのたとえは当然と言えば当然のような気がいたしますが・・・。
といって、お金が余っているところにお金を借りてくださいといまだいってくる営業マンがまだいるようです。
先日も、当事務所のお客様企業に、とある銀行の営業マンが来られお金をぜひ借りてほしいと言われたので、資金的には十分で借りる必要がないけれども、そこまで言われるのであればつきあいで借りようかと思って、申し出たところ、担当者は決算書とその科目内訳書を見せて欲しいといわれたとのこと。
借りて欲しいというから借りるのに、決算書だけならまだしも科目内訳書まで提出してとはと半ばあきれたとのこと。
昨日、訪問したお客様企業で、ある金融機関出身のコンサルタントの方も同席されてその方が話されていたことが大変印象的でありましたので紹介します。
・・・金融機関の担当者が、その企業に対して「好意的にできることをしよう」と思うのか、「できればさわりたくない」と思うかでまるで違う。 「好意的に」思っていれば多少の無理をしてでも稟議を通そうとするはず。ようは、担当者の思いとその内部稟議の上げたか次第。・・・
企業と直接接している営業担当者であれば、その企業の企業理念や社長の人物像や社内の雰囲気等々から直感的に感ずるものがあるわけで、その企業に融資することによって業績が改善できるのかどうかの見極めはある程度できるというもの。
「定量分析(決算書の内容)」でいくつかの問題点があっても、「定性分析(社長の人物像などの決算書であらわれないもの)」の評価が高ければ、前向きに融資を検討していく。これこそが地域金融機関の中小零細企業を育てる義務というものなのではないでしょうか。
そんな思いがしていたところ、本日相談に来られた、あるお客様企業がメイン銀行で新規融資をあっさりと断られたため、他の金融機関に訪問して支店長に熱く自社のビジョンや経営計画などを説明したところ、その金融機関からの新規の融資実行の確約がとれたと報告に・・・。
話をお聞きし、本当に嬉しい限りでありました。
貸す側も融資先を選択する権利があるわけですから、融資を受ける企業自身も、つきあう金融機関を選別すべきであることは当然のことでありますよね。
目先ではなく真剣に企業の今後の発展を願って対応してくれる金融機関とつきあおうではありませんか・・・。
ちなみに、前者の決算書の他に科目内訳書の提出を求められたお客様企業は、結果的にそれであれば科目内訳書はいいですということで融資実行がなされたとか・・・。
みなさん、どう思われますか。

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