金融機関からの借り入れは、使途別に運転資金と設備資金があります。
設備を行う場合に借り入れを行う場合、その設備をすることにより生産性等が上がり今後利益増が予定される場合であれば、その利益で借入金を返済することができます。
これに対して、運転資金の借り入れは、安易に借りると返済できないばかりか増える結果にもなります。
なぜなら、根本的に収支に問題(赤字=収入よりも支出が多い)があるがために運転資金が不足に陥いり資金不足になるか、仕入れ代金の支払いと売上代金の入金にタイムラグがあるのか、または、過去の過大な借り入れの返済がかさんでいるために資金不足が生じている等が主要な原因です。
運転資金が不足すると、第一義的に新たな借り入れに走るケースも多く見られます。
なぜなら、金融機関が安易に融資してくれる場合があるからです。
借り入れを行う前に面倒くさがらずにやらなければならないことが多々あります。
それは①当然利益を出す収益体質にしなければならないのは言うまでもないことですが、②遅れている売上債権の早期回収、②過大在庫の圧縮、③売上債権の回収サイトの短縮化等々の実行です。
上記理由により資金繰りの悪化は黒字企業でも当然おこりえるものです。
運転資金を借り入れでまかなっても一時しのぎにはなるものの何の改善にはなりません(一時的には、遊休資産の売却も必要です)。
金利負担も生じ、さらに収益を悪化させてしまいます。
ぜひ、金融機関が融資をしてくれる場合でも、その前に資金繰り悪化の原因を分析し、改善努力をしたいものですね。
そのためには、キャッシュフロー計算書を作成すると一目瞭然です。
お金の流れが一目瞭然で、どこに問題があるか明快となり、打つ手がみえてくる計算書であります。
昨日、とあるお客様企業に、ある地銀から是非借り入れをしてほしいという話があったとのことです(融資による資金調達は必要ない企業です)。
こうした金融機関の姿勢も問われるところであります。
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