昨日の問題についてです。
①「直ちに・遅滞なく・速やかに」の早さの順位は?
ご主人が、会社から帰ってくるなり、奥様に、「オーイ、新聞取って、それからたばこを買ってきて、それから早く夕飯つくって・・・」と言われ、さすがの奥さんもあきれ顔でたずねたとか。
「アナタ、そうポンポン次から次と注文しても私の身体は一つなんですからね。一体何を一番先にやったらいいんですか?」と切り返したところ、ご主人は、「新聞は“直ちに”、夕飯は“速やかに”、たばこは“遅滞なく”だ」と回答したそうです。
“速やかに”は“直ちに”よりも時間的即時性が緩やかで訓示的な意味で使い、“遅滞なく”は時間的即時性は強く要求されますが、正当な理由があれば遅滞は許されるという場合に使います。
正当な理由がなければ直ちにとほぼ同じで遅滞は許されません。
“直ちに”と“遅滞なく”は遅れた場合には違法ということになりますが、“すみやかに”は遅れても違法ではありません。
そこで先ほどの奥さんの対応としては、新聞とたばこはすぐに持って行かなければなりませんが、たばこについては買い置きがなければ近所のたばこ屋さんから買って来るまで許されると解釈されます。
これに対して夕飯はできるだけ早くつくりなさいという意味にとればいいということになります。
①「及び・並びに」の違いは?
この二つはどちらもという意味ですが、2個以上のことばを接続させる場合は及びを使い、3個以上の場合はA,B,C及びDというように使います。
連結が2段以上になると、大きな連結、接続には“並びに”と使い、小さないみの連結、接続には“及び”を使います。
例えば、バナナ及びメロン並びにキャベツ及びにんじん・・・
果物と野菜をいいたいのですが、それぞれの具体的なものはバナナとメロン、キャベツとにんじんというという場合に使います。
②「みなす・推定する・とする」の違いは?
“みなす”は、そのように取り扱うという意味で、“推定する”は、反対の事実や証拠がない限りはそのように扱うという意味。
“とする”は、“みなす”ことをしなくても本来そのように扱ってもおかしくないものを制度としてそのように決めるということです。
法律用語は難しいですね・・・。
もしご主人であるあなたに、奥様から「今日は早く帰ってきてね!」と言われた場合、「速やかに帰るよ」と答えれば、「できるだけ早く帰るよ」という意味となり、万が一遅れても違法にはならないことになります!?
「速やかに」は使いかってがいい便利な言葉かもしれないですね・・・。

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