昨日26日の日経新聞夕刊(ネットで読むことが出来ます)からです。

ユニ・チャームの高原豪久社長の『人は気づけば自ら育つ』という記事・・・。

高原社長は、なんと17年間、毎朝社員に誕生日祝いのメールを送り続けているのだそうです。

朝6時半に出社し、最初にする仕事が、その日に誕生日を迎える社員へのメールだそうです。

・1日の中で一番気持ちが落ち着き、頭のさえている時間を、一番大切な存在である社員に使おうと考えて、社長就任時から始めた・・・

・出張などでどうしても無理な時は数日遅れになる事もあるが、普段は毎日書く。はじめは秘書が代行していると思っていた人も『これは社長本人がやっている』と気づいてもらうことも・・・

・文面は一人ひとり違う。これまでに直接交わした会話やメールの内容などを思い返し、その人のことを思い浮かべながら書く。1人あたり10分くらい。誕生日の社員は1日平均4人ぐらいなので最低40分はかかる・・・

・受け取った社員の9割は返事をくれるが、中には返して来ない人もいる。だいたい同じ人なので、今回も返事は来ないだろうなと思いつつ、こちらは毎年出す。すると思いが通じるのか、ある年から突然返信してくる人もいる。そんな時はやっぱりうれしい・・・

どういう返信が多いのかという問いに。

・大抵は当たり障りのない感謝から始まって『頑張ります』みたいなことで終わるが、2割くらいの社員は、会社や職場の問題点を指摘してくれたり、自分なりのアイデアを書いてくれたりする。メールは一対一だし、面と向かっては言えないことも伝えやすいためか・・・

・私自身が望んでいるのは、やりとりを通じて社員が何かしら気づいたり、触発されたりすること。平たく言えば、成長のきっかけになること。よく『普通の教師は教える。良い教師は諭す。最高の教師は心に灯をつける』と言うが、リーダーとして大事なのは、2番目と3番目。つまり『気づかせる』こと・・・

社長自身が気づくこともあるのですか、という問いに。

・もちろんです。例えば、人事評価があまり芳しくない社員がいたとする。人事データだけではその背景が見えない。しかしメールでやりとりしてみると、意外にしっかりとしたタイプであることがわかったりする。今はちょっと停滞しているだけで、異動などで新しい環境に置いてあげれば開花するかもしれないと考えたりする・・・

・誕生日という大義名分があるおかげで、変に身構えることなく直接コミュニケーションができる。お互いに気づかされることもある、という意味では非常に貴重な機会・・・

人を育てるためのユニークな仕掛けは他にもあります、いう問いに。

・私は、人を育てるなんてできないというのが持論。育つのは本人だから。『人は自分が育てられたようにしか(人を)育てられない』とも思う。親子関係でもそうだし、会社の上司と部下の関係もそう。自分が子どもの頃、親にされて嫌だったことは、自分の子にはしないとか、してほしかったことをしてやろうとか、いろいろ考えるが、結局、親になってみると育てられたようにしか育てられないものです」

・いつの時代でも上司・先輩は新入社員に対して『若い奴は……』とこぼす。もっとも我が社は比較的、面倒見の良い社員が多いと思うが、これを強化する狙いで社内ドラフト制度を導入した。何と言っても自分で指名して異動してもらうのだから、きめ細かく丁寧に育てなければという責任感を抱きやすいと思う・・・

・30~35歳の幹部候補社員が2カ月交代で、社長のカバン持ちをする仕組みも作った。年間6人が限度だが、現在約60人が待機している。経営者は誰と会って、どんな話をし、どう決断しているのかを直に学んでもらう。結局、会社は社員が育ちやすい環境や、気づきやすい環境を提供することしかできないと思う・・・

何事も気づくか気づかないか。

どんなチャンスが遭ってもその事柄に気づかなければチャンスを者にすることはできないというものですね。

すべては気づくことから始まり、そして行動へ。

「気づく」ということは、今まで目を向けていなかったことに目を向けること・・・。

つまり、何かに「気持ちを向ける」ための活動ということのようです。

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