今や、どこの家庭にもある、あのごはん粒の着かないマジックしゃもじ。

そのマジックしゃもじの生みの親、曙産業会長の大山治郞さんの開発秘話は有名な話ですよね。

私も一度お聞きする機会がありましたが、一昨日昨日と本日の越後ジャーナル紙に講演要旨が掲載されています。

 

次はその一部から。

 

・・・しゃもじは30年以上前から作っていた。

しゃもじにごはんが付く、付いてもクレームはない。

どうしてクレームがないか、それはしゃもじにごはんが付くというのが昔からの常識だったから。

しかし、私の頭の中には、なんとかしてごはんの付かないしゃもじができたらどんなに便利かなと常に考えていた。

ある日、友人7.8人で寿司屋に行った。

4時ごろ行ったので、その寿司屋さんは慌てて酢飯を冷ましていた。

そこで、寿司屋さんのしゃもじにはごはんが一粒もついていないことに気づいた。

不思議に思って、私なりに考えてみた。

25年も使い古されたしゃもじなので、木目があってそこに水滴がたっぷり付いている。

そのために、付かないのかなという印象を持ち帰って翌朝、社員の前にその話をした。

社員は早速、私の話を聞いて、片面が透明なガラス、片面はでこぼこした型板ガラスという両面をもったプラスチックのプレートをしゃもじの様な形に切って実験した・・・

この実験で、今まで透明で光らしてものを作ることが商品価値だと思っていたいたが、ご飯が付かないようにするには、でこぼこした面がいいと言うことに気づいたそうであります。

この寿司屋さんでの気づきがエンボスのマジックしゃもじの開発の発端となったのだとのこと。

そして、大ヒット!!

 

大山治郞さんは、記事の中でさらに次のような投げかけを述べておられました。

 

・・・ここで、皆さんに考えていただきたいのは、寿司屋さんに行って現場を見たのは、私の他にもいたということ。

しかし、ご飯がどうして付かないのかなと思ったのは私だけだったのではないかと思う。

ということは、そういうものを作りたいという問題意識を持っていたから。

どういうときにアイデアを思いつくかと聞かれることがよくある。

私なりにどういう考え方を大切にしているかというと、”偶然を偶然として見逃さない”。

それがたとえ、偶然であっても必ず原因があるはずだという考え方を盛っている・・・

すべては、常日頃の意識のあり方ということのようです。

いかに問題意識を常に持ち続けるか、改めて大いに学ばせていただいた新聞記事でありました!

チャンスはいつも身近にいる。

そのチャンスに気づくかどうか。

まさに、”ピンチは、チャ~ンス!”ということですね。

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