先日、あるコンサルタントがセミナーの席上、“在庫は財産ではない”という発言。
会計を学んだものからすれば、当然間違った解釈であります。
このコンサルタントの著書を購入したところ、この言葉の解説が書かれていました。
棚卸資産の在庫は会計上当然“資産”に計上されるものだが、資産としての“価値は低い”というのがその発言の趣旨。
在庫の増加は、「出金」で資金繰りの悪化につながるわけであります。
そして、在庫が多くなると「不良在庫」が一般的に増加するというもの。
このコンサルタントは、その講演の中で、「在庫は売れ残り商品なのだから、その在庫を資産として計上するのはもってのほか。売れた商品だけが経費ではなく、仕入れた商品はたとえ売れ残っているものがあってもすべてを経費として捉えるべきだ。」とも。
なるほど、もっともな話であります。
仕入金額 = 全額経費 とすれば、 まさに“利益”と“キャッシュフロー”は、必ず一致するというものであります。
今まで以上のキャッシュフロー経営の実践が、企業存続の鍵であります。
損益面だけではなく、キャッシュフローを今まで以上に意識した経営をぜひ心がけましょう。
という意味で、当事務所では、来月10月7日(水)の午後1時より、『資金繰りに視点を置いた本来あるべき経営を考えるセミナー』を開催させていただくこととなりました。
今回は、なんと、金融庁より担当官においで頂き、「中小企業の資金調達に役立つ金融検査の知識」についてお話を頂けることとなりました。
滅多にない機会であります。
「検査官はどういう見方で融資の判定をしているのか」等々の今後の企業経営に必ずや役立つ内容であります。
参加費は無料で、どなたでも大・大歓迎であります。
詳しい内容は、下記アドレスをクリックしてください。
https://www.yamanobo-zeirishi.jp/new/
申込期限は9月30日で、定員は50名です。
お早めのお申し込みを・・・。
話は変わります。
昨日夕方、突然の一本の電話が・・・。
「こちら参議院の○○室の○○と申します。実は、9月16日の“所長のひとりごと”に、金融コンサルタントの中村中氏の“中小企業の借入金の返済を最長2年間凍結”という提案を紹介されていますが、この出典はどこでしょうか」という問い合わせ。
TKC会報に掲載された記事なのですが、何月号か定かでなかったので、電話番号をお聞きし、調べた後にご連絡させていただきたい旨をお伝えしとりあえず電話を切断。
数分後、会報の4月号である旨電話をさせていただいたところであります。
亀井静香金融・郵政改革担当相の中小・零細企業への金融機関融資や住宅ローンの返済を3年程度猶予する措置をとるべきだという発言を受けてのお役人の動きのようであります。
それにしてもびっくりでありました。
国の行く道を裏方として支えているお役人の方がブログを読まれて電話をかけてこられるとは・・・。
早速その旨、中村中先生に連絡した次第であります。
今朝の新聞によると、亀井静香大臣は、この凍結案を今度の臨時国会に提案するとのこと。
この発言の余波を受けて、昨日の株式市況は、下落。
特に、中小・零細企業を顧客基盤とする地方銀行が大きく下落しとのことであります。
ぜひ、国会等で、論戦の行方が注目されるところであります。
これらのこと柄からも、タイムリーなテーマである10月7日のセミナーにひとりでも多くの方々から参加いただけたらと思っております・・・・。
昨日発表された、基準地価。
新潟県は6年ぶりの下落率の拡大(2.9%の下落)であります。
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