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2008年07月16日

事業承継セミナーから逆に学ぶ・・・

昨夜は、昨年から月一回のペースの事業承継セミナーを当事務所研修室にて開催。

今回は第9回であります。

テーマは「金融機関とのかかわり方」。

企業存続発展の条件は、黒字経営を目指し利益を出し続けることは当然の話であります。

そして、現預金をいかに増やすかであります。

以前も書きましたが、仮に1000万円の黒字決算といった場合、その1000万円が現預金として増加しているとは限りません。

通常は、キャッシュの増加が利益である1000万円を下回ることはあっても、上回ることはほとんど無い場合が一般的です。

とかく、運転資金が足りなくなるような場合、すぐに取引銀行に打診し借り入れが可能かどうか問い合わせたりしがちで、銀行がいいですよということになればそれでいいというものではありません。

銀行借り入れは、最後の手段であります。

まず、最初に取るべき行動の順序は、
第1に、売掛金等の債権回収の徹底
第2に、在庫ゃ仕掛工事の徹底的な圧縮
第3に、長期工事物件等の場合の前受受領
第4に、仕入先債務の支払方法の変更の順であります。

その上で、適正正味運転資金がいくら必要なのかを出し、不足額の融資を検討することが大事であります。

万が一、上記1〜4の手段を口実に銀行借り入れにて資金調達に走った場合は、本来改善すべき努力を怠るというもの。

結果、気がついたときには、経営破綻という自体にならないとも限りません。

借り入れを否定するものではありませんが、企業経営においてやらなければならない改善はしなければ企業の永続発展はないというものですね。

銀行の姿勢も時には問題になります。

資金が十分にあったり、または改善すべき事項があるにもかかわらず、安易に、お金を借りてくれませんかという銀行マンが時には見受けられます。

融資実績を増やしたいという当面の事情はわかりますが、企業を育てることも銀行の務め。

安易な融資はぜひ謹んでもらいたいものです。

と言う前置きの話の後に、中小企業が健全に発展し続けるためは、金融機関とどのように関わることが大事かという話をさせていただいたところです。


今回は、受講生からの要望で、勉強会終了後、近くの居酒屋で懇親会を開催することに。

おいしい料理を食べながらの懇親会になった次第です。

その際、驚いたことは、参加された皆さんが、酒を酌み交わしながら、自社の経営の課題や自身の取り組みの現状や考え方をつつみ隠さず話し合い、それはこう考える、これはこうすべきだという意見を交わし続けていたと言うことであります。

当然、私も、その会話に参加したのは言うまでもないことですが。

そろそろ時間もだいぶたち、そろそろ中締めと言うところになって、参加者の一人が参加者全員が本日までのこのセミナーに参加しても感想を述べてもらいたいと思いますと、発言。

よって、順番に発言いただいた次第でありました。

もしも、酔った勢いで、全く理解できていないとか、たいくつだとかという感想があったら・・・と、心配したことに相反し、セミナーが楽しいとか、すでに仕事に実践しているとかという嬉しい感想をいっぱいいただいたところでありました。

精一杯講師を務めさせていただいている甲斐があったというもの。

こちらこそありがとうございました。


ところで、その感想の中に、ぜひ皆さんに紹介したいコメントがありましたので紹介いたします。

「先生から、セミナーの中で、キャッシュフローを高めることが大事と言われました。そのためには、入金は早く、出金は遅くなるよな仕組み作りが大事という話がありました。しかし、今回の12回シリーズのセミナーの受講料は、一回目に12回分全額支払いと言うことで支払いましたが、本当は良くないことだと思いました・・・」と。

そこで、私はすかさず、次のように切り返したところです。

「原則は、その通り。しかし、今回の場合はなぜ、一括全額支払いか・・・。一括支払いすることにより、皆さんが受講を全部やり抜くという決意となるということと、前払いだからこの金額でできる。もし、毎回払いであればこの金額よりも高くなると考えて欲しい。」と。

我ながら、明快(!?)な答えとなったと自負したところであります。

いずれにしても、楽しく有意義に次回も開催摺る計画です。

次回は、8月12日であります。

それともうひとつ感じたことがありました。

受講生の一人の方が、自社の社員のことを、常に“社員さん”という言い方をされていたことです。

いかに社員の方を大切に考えているかの表れであります。

すばらしいですね・・・。

昨日のこのコーナーで紹介したセミナー案内を配布したところ、早速申し込みを頂いた方がいらっしゃいました。

ありがとうございました。

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