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2009年08月04日

キャッシュフロー計算書はウソをつかない・・・

今問われているのは、「キャッシュフロー経営」。

キャッシュフローとは、資金の流れ、もしくはその結果としての資金の増減を指します。

とかく、会社の内容は、利益がいくら計上されているかに注目されがちですが、損益(P/L)以上に大事なのが財政状態(B/S)。

さらには、キャッシュフローであります。

このキャッシュフローを重視したキャッシュフローこそ経営こそが生き残る企業となるかならないかのキーワードといっても過言ではないのでしょうか。

キャッシュフロー計算書は、企業の血液であるお金の源泉すなわちどこからお金が入ってきてお金の使途(使い道)はどこへ行ったのか、そしてその結果いくらのお金が残っているのかを表した表であります。 

そのため、いくつかの会計処理の選択をしたうえで作成される決算書と違い、誰がつくっても答えは同じになるという表で、ウソのつきようがないのがキャッシュフロー計算書であります。

この計算書は、
① 営業活動によるキャッシュフロー
② 投資活動によるキャッシュフロー
③ 財務活動によるキャッシュフロー

に区分されていますが、それぞれが+か-かによって次の8種類の計算書が考えられます。

A  上記①が+ ②が+ ③が+
B     ①が+ ②が+ ③が-  
C      ①が+ ②が- ③が+ 
D     ①が+ ②が- ③が- 
E     ①が- ②が+ ③が+
F     ①が- ②が+ ③が-
G      ①が- ②が- ③が+ 
H     ①が- ②が- ③が-

それぞれ、次のような状況出はないかと推測されますので、ぜひ、自社や取引先のキャッシュフローをご覧頂き、会社の状況の把握に役立てていただければ幸いです。

A・・・資産を売却しつつ、借入金も調達、しかも本業も資金を稼いでいるという珍しい経営(新分野への進出をはかっているか?)。

B・・・遊休資産の売却で借入金を返済、本業もリストラで収益性を高めている経営。

C・・・借入金で設備投資を行って、事業を拡大しようとしている経営。

D・・・本業で得た資金で設備投資をし、かつ借入金の返済もするという充実した経営。

E・・・資産の売却と新たな借入金によって本業のロスを補うという経営。

F・・・事業縮小のため、設備を売却して、借入金の返済に充てている経営。

G・・・売上急増や在庫増大、設備投資拡大の資金不足を借入金で補っている経営。

H・・・手元資金で食いつないでいる危険な状態にある経営。


本日、新規に関与させていただくお客様企業の決算診断の際に、上記の説明をさせていただいたところであります。

あまりにも、この解説通りにぴたりと当てはまった次第であります。


A~Hのうち、理想は+--の『D』、最悪は---の『H』であります。

営業活動のキャッシュフローが「-」である『E』~『G』も問題大でありますが・・・。


皆さんの会社はどれに該当いたしますか。


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