先日、海津 歩氏(㈱スワン 代表取締役社長)のお話を聴く機会に恵まれました。㈱スワンは、「障がいのある人もない人も、共に働き、共に生きていく社会の実現」というノーマライゼーションの理念を実現するためにヤマト運輸の創業者である小倉昌男氏がヤマトホールディングス㈱の特例子会社として設立した会社です。「スワンベーカリー」を経営しています。
「障がい者を活かすスワンベーカリーの愛と正義と勇気の話」〜就労に必要な障がい者の能力開発のための支援のあり方〜という演題で2時間、どこで息継ぎをしているのかと思われるほどのマシンガントークでした。
①人材開発(スワンは人なり)
 まず一人でできるように、できなければ人を介してできる「逞しい人」、そして人の心の痛みのわかる「優しい人」に。
②商品開発(障がい者主体ではなくお客様主体)
 人の善意に期待しない、誰に売るのかを考えて、お客様の望む商品を開発。
③三方よしの販路開発
 世のため人のための商品を通じ、売り手よし、買い手よし、社会よし、の販路を創出。
④障がい者の仕事の創出
 商品開発、販路開発の結果、在宅の障がい者の新たな職域開発に挑戦。
「仕事を教えるというより能力を引き出す」「認めて信じて支え続ける」「強みを活かす」「信頼と共感」「うまくいかないのはリーダーがバカだから」などなど…。
障がい者就労、雇用だけでなく、会社経営者、人としての生き方として大切なことがたくさん詰まったお話でした。ノーマライゼーションは私の生き方のキーワード。私のできること、カタチについても深く考えさせられました。                             山口 幸子

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